アンガーマネジメントの必要性は? 働きやすい職場・労働環境をつくろう
2021/01/11
こんにちは。
株式会社マルション・アンサンブルのブログです。
現代のようなストレス社会では、怒りをコントロールしづらく職場やプライベート、人間関係に支障をきたしている人が少なくありません。そんなストレスフルな職場・労働環境で、怒りを上手にコントロールするべく「アンガーマネジメント」が注目されています。
今回は、職場でのアンガーマネジメントの必要性をまとめてみました。
「アンガーマネジメントはやっぱり必要?」「アンガーマネジメントってよくわからない?」といった悩みや疑問を抱えている方でも、アンガーマネジメントの重要性を認識し、よりよい労働環境を作っていきましょう。
目次
- ○ 怒りとは?怒りが発生する原因は?
- ・怒りが発生する原因
- ○ 職場でのアンガーマネジメントの必要性
- ・怒りによる緊張感のある労働環境は生産性低下などの悪影響を引き起こす
- ・怒りの数秒をコントロールしよう
- ○ アンガーマネジメントを職場で活用しましょう
- ○ 最後に
怒りとは?怒りが発生する原因は?
そもそも「怒り」とは、身を守るための感情であり防衛感情ともいわれます。
動物の場合、天敵が目の前に現れた時に、自分の命を守るために「攻撃」あるいは「逃げる」の臨戦態勢に入ります。リラックスしていては、命が守れません。これが本能的な「怒り」です。
人の場合は、命にさらされることはありませんが、自分の守るもの、例えば考え方や価値観が侵害されようとしている際に「怒り」が湧きます。怒っている人は、何かを守ろうとしている人の姿なのだと思います。
怒りが発生する原因
それでは、アンガーマネジメントの必要性を知る前に、怒りが発生する原因について確認しておきましょう。
怒りとは喜怒哀楽というように人間が普遍的に持つ感情の一つですが、アンガーマネジメントではもともと「怒り」の感情は単体で存在しているわけではありません。
「不安・不満・寂しさ・心配・絶望感・苦しさ」のような一般的なネガティブな感情を一次感情といい、怒りはこれらの一次感情から発生します。そのため、怒りは、一次感情から生まれることから二次感情として捉えられています。
私たちは毎日の生活で感じたネガティブな一次感情をため込みます。その一次感情を蓄積し続け、一定のレベルを超えてしまうと、ネガティブな感情があふれ出てきます。
この溢れ出た感情が「怒り(=第二感情)」となり、普段なら怒らないような些細なことでも怒りが爆発してしまうのは、このような心のメカニズムによるものです。
職場でのアンガーマネジメントの必要性
現代社会は、情報過多によるストレス社会とも言われているように、老若男女にかかわらず怒りやすい人が増加しているため、アンガーマネジメントの必要性は年々高まってきています。
日々のストレスによって怒りを爆発させてしまい、職場の人間関係が破綻してしまうなど大きな問題に発展するケースは少なくありません。怒りを爆発させた本人は後に後悔することも多く、怒りを上手にコントロールしなくてはならない場面が増えています。
怒りによる緊張感のある労働環境は生産性低下などの悪影響を引き起こす
また、怒りによる緊張感のある労働環境だと、高いパフォーマンスを発揮できないというデメリットもあります。
上司とのコミュニケーションが上手くいかず生産性が低下したり、人材育成が十分に出来なかったり、また、パワーハラスメントの問題が発生するなど、負の連鎖を引き起こしてしまいかねません。
その上、怒りは本人やその周りの人にも精神的ストレスを蓄積させ、身体や健康にも悪影響を及ぼしてしまう危険性もあります。
そのため、アンガーマネジメントは重要視されてきています。
怒りの数秒をコントロールしよう
実は怒りの衝動はほんの数秒という一時的なものです。その数秒をコントロールすることができれば、最悪の事態は避けることができます。
アンガーマネジメントによって怒りをコントロールし、人間関係、ビジネス、メンタルヘルスを良好にしていくことがこれからの時代では大切になってきます。
この数秒というのは、だいたい6秒と言われています。
「怒り」や不安、恐怖などの「情動」という感情は、「大脳辺縁系」で生じます。その情動をコントロールするのが理性的な判断や論理的思考をつかさどる「前頭葉」です。
「おいおい、そんなに怒らないで!」と大脳辺縁系で生じた「怒り」を理性的に諭します。前頭葉はその活動を始めるのにタイムラグがあるので、その間6秒待って、反射的に怒りをぶつけないようにしなくてはいけないというものです。
アンガーマネジメントを職場で活用しましょう
職場でのアンガーマネジメントの必要性について紹介してきましたが、単に怒りを押さえる手段として用いるものではありません。どのように怒りと向き合ってより良い人間関係を築いていくかという部分にアンガーマネジメントの本質的な役割になります。そのため、アンガーマネジメントを私生活だけでなく、職場で実践することでより大きな効果を得ることができます。
アンガーマネジメントは怒る側だけでなく、怒られる側のストレスも減少させることができます。自分が上司、部下の立場であるときも、怒りを感じたときにアンガーマネジメントを実践することで、少しでもストレスを減らすことができるでしょう。
また、アンガーマネジメントでは仕事の生産性向上にも繋がります。怒ったり、イライラしたりすることに時間を割くことが少なくなるので、無駄な時間が減少します。さらに、怒りの感情で心が乱れることも少なく仕事に集中することもできます。アンガーマネジメントを活用することで、仕事中に怒りを感じてしまった時も冷静に相手に適切な言葉と態度で接することができ、その上、人間関係も良好な関係で業務に取り組むことができるでしょう。
特に怒りっぽいと自覚がある方はアンガーマネジメントによって、イライラした態度を見せることなく、相手にとって適切な態度を取ることができるので、パワハラの防止にも繋がります。
このように、アンガーマネジメントは仕事場においても大きな効果を期待できるのため、職場での活用を強く推奨しております。
最後に
今回は、職場でのアンガーマネジメントの必要性についてご紹介しました。
怒りによって、対人関係の破綻、生産性の低下、後悔、健康への悪影響などを引き起こすことから、アンガーマネジメントは現代のストレス社会で必要なスキルであるといえるでしょう。ただ、アンガーマネジメントには行動・思考・衝動をコントロールする方法が求められますが、セルフコントロールですべてを実行することは難しいのが現状です。
そのため、怒りと上手に向き合い、怒りをコントロールできるように、弊社ではアンガーマネジメントファシリテーターがアンガーマネジメント講座を企業・団体・組織に開催しております。職場だけでなく、プライベートで充実した生活が送れるように、アンガーマネジメントについて詳細な情報をお伝えしています。
遠慮なくお気軽にお問い合わせください。