アンガーマネジメントとは?メリット・デメリットをまとめてみた【アンガーマネジメントファシリテーター監修】
2021/01/09
こんにちは。
株式会社マルション・アンサンブルのブログです。
現代のようなストレス社会では老若男女にかかわらず、怒りやすい人が増加傾向にあります。そのため、怒りをコントロールすることが、つまり、アンガーマネジメントを知ることが、職場環境や人間関係を円滑に過ごしていく秘訣になります。
今回は、アンガーマネジメントの定義とメリット・デメリットをまとめてみました。「イライラが収まらない」「つい感情的になってしまう」といった悩みを抱えている方でも、アンガーマネジメントを学ぶことで少しずつ改善していくことができます。
目次
- ○ アンガーマネジメントとは?
- ○ アンガーマネジメントのメリット
- ・感情をコントロールできる
- ・思考が柔軟になる
- ・怒りによるストレスやエネルギーの消耗が少なくなる
- ○ アンガーマネジメントのデメリット
- ○ 最後に
アンガーマネジメントとは?
アンガーマネジメントとは、「怒りをコントロールする」技術の総称のことで、怒りの感情とうまく付き合うための心理トレーニングのことを言います。名前のとおり、「怒りをマネジメント(管理)する」という意味合いになります。イライラしたり、カッとなる突発的な言動や行動を抑制して、適切な問題解決やコミュニケーションを繋げるための方法です。
要するに、怒りの感情と上手に付き合っていくことであり、「怒り」により後悔をしないためのマネジメントです。
怒りをコントロールすることは難しく、ときには大きな問題に発展することがあります。このことから、アンガーマネジメントの必要性が年々高くなっています。
アンガーマネジメントは完全に怒りを抑える、なくすことではありません。
むしろ、怒りの感情を無理に抑えたり、我慢したりするのは健全とはいえません。怒る必要のあることは上手に怒り、怒る必要のないことは怒らないようにしましょう。また、怒りの感情に振り回されて自分自身を見失わないように怒りを適切にコントロールすることが必要になります。
アンガーマネジメントのメリット
アンガーマネジメントのメリットは、以下の通りになります。
感情をコントロールできる
アンガーマネジメントを取り入れることで、感情をコントロールできるようになります。
アンガーマネジメントには「アンガーマネジメント診断」というものがあり、自分がどのような怒りのタイプの人間かを知ることができます。怒りのタイプはいくつかあり、自分自身の怒りの特徴を事前に知っておくことで、衝動的に怒りが発生すること抑えることができます。
思考が柔軟になる
アンガーマネジメントを取り入れることで、思考が柔軟になります。
人にはそれぞれ自分の正義や価値観がありますが、「怒り」はその正義や固定観念によって引き起こされることもあります。特に、真面目な人ほど「こうあるべきだ」「~すべきだ」といった考え方をしがちです。その正義や価値観が阻害されたり、合わないことが起きると違和感を感じて、それが怒りに変わってしまいます。
しかし、個人的に考えている価値観が100%正しいということはありません。自分の価値観はあくまで個人的な尺度でしかないので、「そもそも自分の思い込みかもしれない」と疑ってみたり、「自分の価値観が絶対、正しい」という考え方をなくして受け入れるようにしましょう。
その結果、思考が柔軟になって許せることが増えていきます。
怒りによるストレスやエネルギーの消耗が少なくなる
アンガーマネジメントを取り入れることで、怒りによるストレスやエネルギーの消耗が少なくなります。
感情を感じるメカニズムはとても複雑で、自分では他者や事柄に対して怒っているつもりでも脳は何に対して怒っているのかうまく認識できていません。
そのため、強い怒りを感じる状態が続いてしまうこともあり、結果的にストレスをもたらします。「すぐにイライラする」「イライラする自分が嫌い」という人は、怒りによるストレスに苦しむという典型例です。
また、怒りの感情はたくさんのエネルギーを消耗します。もし、自分では変えられないことに怒っていたとしたら、それによって消費されたエネルギーは無駄になってしまいます。アンガーマネジメントによって怒りを感じる頻度が少なくなれば、怒りによるストレスやエネルギーの消耗が無くなります。
アンガーマネジメントのデメリット
一方、アンガーマネジメントのデメリットは、怒りを適切にセルフコントロールすることが難しいことが挙げられます。
アンガーマネジメントの方法として、「最初の6秒間、我慢する」「怒らなくてはいいことには怒らない」「自分の価値観を見直す」など自分をセルフコントロールしたり、考え方を見直すことが必要になります。
ただし、この方法が我慢と感じてストレスになってしまう可能性もあります。アンガーマネジメントをしたことない人が初めて実践しようとすると逆にストレスを感じてしまうケースが多くあります。
そのため、セルフコントロールの技術が求められております。
これについては、毎日、どのようなことにイラっとしたか、怒ったか、その時は自分はどのような状態であったかなど「怒ったこと」を記録する「アンガーログ」を書くことで、自分の怒りの沸き上がる状況の傾向がわかるようになり、怒りをコントロールするポイントが分かるようになります。
最後に
今回は、アンガーマネジメントの定義とアンガーマネジメントのメリット・デメリットについてご紹介しました。
アンガーマネジメントはコントロールすることで、職場においても円滑な人間関係を築くことができ、仕事においても成果を上げやすくなります。ただ、怒りの感情をセルフコントロールするのはすごく難しいです。
そのため、弊社ではアンガーマネジメントファシリテーターがアンガーマネジメント講座を企業・団体・組織に開催しております。一人ひとりが一時の怒りで後悔しないよう、怒りをコントロールするための手法をお伝えしております。
遠慮なくお気軽にお問い合わせください。