キャリアコンサルタントとは?資格・試験・将来性についてまとめてみた
2021/03/07
こんにちは。
株式会社マルション・アンサンブルのブログです。
キャリアコンサルトは、求められる社会的役割は非常に大きく、2016年からは国家資格となりました。厚生労働省は、2024年度末までには10万人のキャリアコンサルタントの養成を目標とするほど注目されている資格でもあります。
今回は、キャリアコンサルタントの資格・試験・将来性についてをまとめてみました。今後、キャリアコンサルタントとして活躍しようと考えている方は、キャリアコンサルタントの詳細、資格の取得難易度、キャリアの将来性などを現役キャリアコンサルタントから知ることができます。
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目次
- ○ 国家資格、キャリアコンサルタントとは?
- ・キャリアコンサルタント資格の更新を忘れずに。
- ○ キャリアコンサルタント試験の受講者数と合格者数と合格率
- ・第15回キャリアコンサルタント試験(2020年実施)の受講者数、合格者数、合格率
- ・第14回キャリアコンサルタント試験(2020年実施)の受講者数、合格者数、合格率
- ○ キャリアコンサルタント国家資格とキャリアコンサルティング技能士の違い
- ○ キャリアコンサルタントとしてのキャリア
- ○ 最後に
国家資格、キャリアコンサルタントとは?
国家資格であるキャリアコンサルタントとは、キャリアコンサルティングを行う専門家のことです。
「キャリアコンサルティング」とは、労働者の職業選択、職業生活設計又は、職業能力の開発及び向上に関する相談に応じ、助言及び指導を行うことをいいます。(平成27年9月改正 職業能力開発促進法 第二条第5項)
キャリアコンサルティングを受けることによって、自分の適正や能力、関心などに気づき、自己理解を深めることができます。その上、社会や企業内にある仕事のなかで、自身に合った仕事を主体的に選択できるようになることが期待できます。
キャリアコンサルタント資格の更新を忘れずに。
キャリアコンサルタントは、名称独占の資格になります。
国家資格の試験を合格した後に、キャリアコンサルタント名簿の登録手続きが必要になります。名簿に登録することで、キャリアコンサルタント登録証が届きキャリアコンサルティンタントを名乗ることができます。
ただし、名称独占資格なので、倫理規定により守秘義務、信用失墜行為の禁止義務が課せられます。
また、キャリアコンサルタントは、5年ごとの更新が必要になります。登録の更新には、厚生労働省大臣の指定の講習を受講する必要があります。
キャリアコンサルタント試験の受講者数と合格者数と合格率
キャリアコンサルタント試験は、学科試験と実技試験で構成されています。
直近のキャリアコンサルタント試験(第15回と第14回)の受講者数、合格者数、合格率についてみてきましょう。
第15回キャリアコンサルタント試験(2020年実施)の受講者数、合格者数、合格率
第15回キャリアコンサルタント試験の学科の受講者数、合格者数、合格率は以下の通りです。
・受講者数:3,198人
・合格者数:2,390人
・合格率:74.7%
実技の受講者数、合格者、合格率は以下の通りです。
・受講者数:3,130人
・合格者数:2,013人
・合格率:64.3%
学科及び、実技試験受験者の同時受講者の、合格者数、合格率は以下の通りです。
・受講者数:2,715人
・合格者数:1,548人
・合格率:57.0%
上記の結果、どちらか一方受験、もしくは同時受験において、6割近くの方が合格していることがわかります。また、実技試験の方が合格率が低いことから、実技試験の方が難易度が高いことがわかります。
第14回キャリアコンサルタント試験(2020年実施)の受講者数、合格者数、合格率
第14回キャリアコンサルタント試験の学科の合格者数と合格率は以下の通りです。
・受講者数:1,728人
・合格者数:1,194人
・合格率:69.1%
実技の合格者と合格率は以下のとおりです。
・受講者数:1,810人
・合格者数:1,182人
・合格率:65.3%
学科及び、実技試験受験者の合格者数と合格率は以下の通りです。
・受講者数:1,483人
・合格者数: 827人
・合格率:55.8%
その結果、第15回よりも受講者数や合格者数が少なくなっていますが、片方ずつの受験では合格率にはあまり変わらないことがわかります。また、15回、14回ともに、同時受験になるとハードルが上がり、合格率が低くなっています。
キャリアコンサルタント国家資格とキャリアコンサルティング技能士の違い
キャリアコンサルティングに関する資格には、国家資格キャリアコンサルタント試験と、キャリアコンサルティング技能検定(国家検定)1級・2級があります。
「キャリアコンサルティング技能士」とは、キャリアコンサルティング技能検定に合格した方のことです。キャリアコンサルティング技能検定が求める能力水準は、キャリアコンサルタント試験の上位に位置づけられます。具体的には、キャリアコンサルティング技能士1級は指導レベル、2級は熟練レベルとして位置づけられています。
つまり、キャリアコンサルティング技能検定は、現在キャリアコンサルティングを行っている人の技能レベルを認定する試験のことを指しています。ですので、キャリアコンサルティング技能検定を受験するためには、一定の実務経験が必要となります。
キャリアコンサルタントとしてのキャリア
キャリアコンサルタントは企業、大学、行政機関、人材派遣・紹介、再就職支援業界など、さまざまな分野で必要とされてきています。
企業の中では、社員のキャリア形成支援者として社員のキャリアプランを明確にし、そのために必要な知識や資格の習得などの能力開発を行い、仕事の選択を行う支援する機会が増えてきています。
また、大学のキャリアセンターには就職活動中の学生、ハローワークなどの雇用調整機関では、一般の求職者が訪れますので、これらの方に就職するための効果的な自己分析やエントリーシートの作成方法、面接指導等のキャリアコンサルティングサービスへの需要があります。
キャリアコンサルトが国家資格となり、厚生労働省のキャリアコンサルタント10万人養成を計画しているということからも、今後もますます注目されていく資格であることは間違いないでしょう。
最後に
今回は、キャリアコンサルタントの資格・試験・将来性についてご紹介しました。
現代では、雇用環境の変化、多様化する働き方、リカレント教育などさまざまな観点から、以前よりも、自分自身でキャリア形成をすることが求められ、キャリアコンサルタントの必要性が高まっています。企業、大学、行政機関、人材派遣・紹介、再就職支援業界など、さまざまな分野で需要があることから、キャリアコンサルタントの資格取得後のキャリアや将来性は大きいのではないでしょうか。
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