チームビルディングのタックマンモデルとは?各フェイズに合わせた社内研修が効果的!
2021/04/09
こんにちは。
株式会社マルション・アンサンブルの鈴木恵枝です。
成果を上げ、会社の組織を持続的に成長させるために、チームビルディングを重要視する企業が増えてきています。チームビルディングは、メンバーが良好な協力関係を築きながら、組織のパフォーマンス向上のための組織開発法として注目されています。その中で、チームビルディングの有名な理論として「タックマンモデル」があります。
今回は、タックマンモデルの概要とチームビルディングとの関係性についてまとめてみました。チームビルディングの重要な理論であるタックモデルについて詳しく説明するとともに、チームビルディングにおけるタックマンモデルの役割について解説します。
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目次
- ○ 話題のチームビルディングとは?
- ○ チームビルディングのタックマンモデル
- ・形成期 Forming
- ・混乱期 Storming
- ・統一期 Norming
- ・機能期 Performing
- ・散会期 Adjourning
- ○ タックマンモデルの各フェイズに合わせた社内研修が効果的
- ○ 最後に
話題のチームビルディングとは?
チームビルディングとは、組織のパフォーマンス向上を図るために組織を開発する手法の一つです。
「ただ単に能力の高い人材を集める」ということではなく、個々の能力を引き出しながら、目標を達成するためにチームの完成度を高めることがチームビルディングの目的となります。
「目標の調整」「良質な関係の構築」「メンバー各々の役割の明確化」「チームが抱える問題に対する解決能力」などからアプローチして、より良いチームを構築することを指しています。
チームビルディングのタックマンモデル
タックマンモデルは、「チームビルディングにおいて、チームには5段階のステージがある」というモデルで1965年に心理学者のタックマンが提唱しました。
チームは「結成してから、さまざな問題や混乱を経験して、機能するものである」という内容を解説したモデルになります。チームビルディングでは5つのステージを経ていきますが、タックマンモデルを簡略化したものが、上図になります。
チームは各フェーズで特徴が異なります。それぞれのフェーズについて詳しく見ていきましょう。
形成期 Forming
第一段階は「形成期(Forming)」です。
形成期は、チームの中に不安や緊張感があり、メンバー同士で遠慮があります。また、リーダーや責任者等に説明や指示を求めようとする傾向があります。
チームが立ち上がったばかりの状態で、所属しているメンバーのコミュニケーションやチームとしての目標を探っている時期のことです。
混乱期 Storming
第二段階は「混乱期(Storming)」です。
混乱期は、チームの目標や各自の役割・責任について意見の食い違いや、業務の進め方の対立など、混乱が起こる時期です。メンバーの意識は、組織の目標やビジョンではなく、各メンバーの言動や考え方について向いてしまい、モチベーションが下がりやすい時期です。
多くの人は、混乱期に苦手意識がありますが、混乱期こそがチームを機能させていくうえで、重要な時期となります。
統一期 Norming
第三段階は「統一期(Norming)」です。
統一期は、組織の目指すべき目的が明確になり、各々のメンバーに目標や役割などの共通認識がとれる時期です。メンバーの役割や責任が明確になるともに、メンバー同士の相互理解や尊重が生まれる時期となります。
また、笑いや議論などで意見を交わしたり、チーム内で活性化する印象を受けます。
機能期 Performing
第四段階は「機能期(Norming)」です。
機能期は、共通のゴールに向かってメンバー同士が一致団結し、取り組む時期です。チームが成熟してリーダーの指示がなくても各々のメンバーが役割を果たし、自立して行動できるようになっており、個々の能力が存分に発揮される時期です。
チーム内に「このチームであれば達成できる」という強い信頼関係が生まれる時期でもあります。
散会期 Adjourning
第五段階は「散会期(Adjourning)」です。
散会期は、目標を達成したり、時間的な制限などのより、チームが解散してしまう時期のことを指しています。各々のメンバーが別の目的に動き出す状態であり、「さらに上を目指す人」「退職や異動を考える人」が出てきたりします。
タックマンモデルの各フェイズに合わせた社内研修が効果的
チームビルディングによって組織を研修するときは、タックマンモデルの各フェーズに合わせて社内研修することが効果的です。
タックマンモデルは、チームビルディングする際にチームの状態を5段階で分類し、次の段階に移行するためには、どのようなチームビルディングが必要なのかを明確に表したモデルになります。つまり、タックモデルはチームが結成した初期段階から、チームが最大のパフォーマンスを発揮する最終段階までの道筋を示したツールになります。
チームビルディングを行う人は、自分のチームが今どのフェーズにいるのかを把握し、より効果的なチームビルディングができているかを適宜確認することが重要です。適切なチームビルディングを行うことで、より効率的に機能期のチームにすることができます。
効果的なチームビルディング研修を行うために、自分の属するチームや、社内に存在するチームがどの段階にいるのか、チームビルディングの手法は適切なものが取られているのかを確認するようにしましょう。
最後に
今回は、タックマンモデルの概要とチームビルディングとの関係性についてご紹介しました。
タックマンモデルは、チームビルディングにおけるチームの状態を5段階で分類したモデルのことを指しています。
タックマンモデルを利用して、現在のチームがどの段階にいるかを確認し、次の段階に移行するためにどのようなチームビルディングが必要なのかを把握して社内研修していきます。そのため、効果的にチームビルディングを行うポイントも、チームの状態によって異なります。
弊社では効果的にチームビルディングを行うための講座を企業・団体・組織に開催しております。タックマンモデルを用いたチームの状態を確認するため詳細な指標、適切にチームビルディングするための手法をお伝えしております。
遠慮なくお気軽にお問い合わせください。