心理的安全性とは?企業(チーム)の心理的安全性を高めて生産性をアップさせよう
2021/05/13
心理的安全性とは?企業(チーム)の心理的安全性を高めて生産性をアップさせよう
こんにちは。
株式会社マルション・アンサンブルの鈴木恵枝です。
多様性の受け入れや認め合いが推進されはじめ、多様なメンバーの特性を活かしながら、チームの生産性を上げる方法を模索している企業は多くなりました。その中で、チームの生産性を上げる要素として心理的安全性が注目されています。
今回は、心理的安全性を高めて企業(チーム)の生産性をアップさせる方法についてまとめてみました。心理的安全性の詳細や、重要視される理由、高める方法について解説してます。
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目次
心理的安全性とは?重要視される理由
ビジネスでの心理的安全性とは、「不利益を被ることなく業務に関する自分の意見を自由に伝え行動できる」と感じられる状態のことです。
Google社が行ったプロジェクトアリストテレスの研究結果では、心理的安全性がチームにおいて重要であることが分かっています。心理的安全性が高い職場では、誰もが安心して意見を述べ、質問ができます。結果として、メンバー間のコミュニケーションが増え、様々なアイデアが出て、問題が解決されやすい状態となり、チーム全体の生産性が向上していきます。また、余計なストレスがなくなるので、個々が本来持っている能力を発揮しやすくなります。
反対に心理的安全性が低い職場であれば、緊張感が高まり、普段ではおこさないようなミスやエラーが増えてしまいます。その結果として、チーム全体の生産性の低下に繋ります。
Googleのプロジェクトアリストテレスの最重要項目
プロジェクトアリストテレスとは、「生産性の高い効果的なチームの条件」を調査するために、2012年にGoogleが行った企業向けのリサーチのことです。
その調査の結果から、チームの生産性に影響する因子として、「心理的安全性」を含め、以下の項目が挙げられます。
・心理的安全性
・相互信頼
・構造と明確さ
・仕事の意味
・インパクト
上記の項目は、「チームの生産性向上の5つの特性」とも言われており、上記の5つの要素がチームの生産性に影響することが研究で分かっています。
チームの心理的安全性を高める方法
続いて、チームの心理的安全性を高める方法についていくつか解説していきます。
チームのメンバーの人となりを受け入れよう
一つ目は、「チームメンバーの人となりを受け入れる」ことです。
チームメンバー同士がお互いを理解し、多様性を認め合うことで、「こんな発言をしても良いだろうか?」といった不安が軽減されます。また、相互理解が進めば、互いを尊重しながら仕事に取り組んでいくことが可能です。
チーム内で、「最近あったおもしろかったこと」「失敗談」「許せなかったこと」などの価値観を知れるようなテーマで短い時間スピーチする機会を設けると、相互理解に繋がります。
決裁時に、チームのメンバーの意見を受け入れよう
二つ目は、「決裁時に、チームメンバーの意見を受け入れる」ことです。
リーダーが大きな決断をするときに、チームメンバーの意見を仰ぎ、協力を求めるという姿勢を取ることで、心理的安全性が高まります。リーダが話を聞く姿勢を取るだけでも、現場での思いや意見を語ってくれるメンバーも出てきます。
意思決定の際に、人の話を妨げず、妨げようとする人には話を聴くことの必要性、対応を示し、皆で発言者の意見を受け入れる姿勢を示すよう導いていきましょう。
理解していることを明らかにする
三つ目は、「理解していることを明らかにする」ことです。
理解していることを明らかにすることで、になります。
「なるほど、そうなんですね。」「あなたは〇〇と考えているわけですね」といった相槌や復唱は、話した相手が「自分は受け入れられている」と実感できます。積極的に取り入れて、話の内容を理解していることを言動で相手に示しましょう。
仕事への取組みや、チームでの成果に関することなどを、チームメンバーにシェアして積極的に感謝の気持ちを口に出して伝えていくことも大切です。
柔軟だけど、信念をもつ
四つ目は、「柔軟だけど、信念をもつ」ことです。
考え方は柔軟である一方、確固たる信念を持つことで、適切な心理的安全性が保たれます。臨機応変さや柔軟さは大切ですが、行き過ぎてまうとお互いを甘やかしてしまうチームになってしまいます。
時には、意見に対して反論や異論をすることも必要です。リーダーや管理者は、職場での会議で雑談などの馴れ合いの関係にならないようにする一方、意見の対立が個人の対立に発展しないような状態にマネジメントすることが重要です。
チームの心理的安全性を高めて、生産性upをしていこう
チームの心理的安全性を高めて、生産性を上げていきましょう。
心理的安全性を高めることで、情報共有の土台が構築され、活発な意見交換が交わされます。これにより、新たなイノベーションに繋がったり、仕事のやりがいを感じやすくなったりと、個人・チームの生産性の向上が期待できます。
しかし、人事担当者や企業の上層部だけで心理的安全性を高めていくことは難しいです。管理職や組織のチームリーダーも含めた全員で、心理的安全性を高めるためのアクションを実践していくことが大切です。
最後に
今回は、心理的安全性を高めて企業(チーム)の生産性をアップさせる方法についてご紹介しました。
Google社は、チームの生産性に影響する因子として「心理的安全性」が最も重要であることが言われています。心理的安全性を高めることで、メンバー間のコミュニケーションが活発になり、問題がスピーディーに解決されることから、生産性の向上にも繋がります。しかし、人事担当者や企業の上層部だけで心理的安全性を高めるのは難しいことから、組織全体で心理的安全性を高めていくことが大切です。
弊社では様々な講座を企業・団体・組織に開催しております。心理的安全性を取り入れ、組織全体の生産性を改善していくための手法をお伝えしております。
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