人的資源とモチベーションの関係性は?組織のパフォーマンスを向上させよう
2021/05/29
人的資源とモチベーションの関係性は?組織のパフォーマンスを向上させよう
こんにちは。
株式会社マルション・アンサンブル鈴木恵枝です。
企業には、自分の仕事に対し興味を持って取り組み高い業績(生産性)をあげている人もいれば、毎日つらそうに仕事に取組み成果が上がらず悪循環に陥っている人もいます。その原因の一つに、高い業績やパフォーマンスは人的資源である「ヒト」の「能力」と「モチベーション」の相互作用が関係しています。
今回は、人的資源とモチベーションについてをまとめてみました。人的資源とモチベーションの関係性などの詳細・特徴について解説しています。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
株式会社マルション・アンサンブルのLINE公式アカウントを作成しました。LINE登録特典として、限定セミナー動画をみることができます。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
人的資源とモチベーションの関係
人的資源とモチベーションは、相互関係にあります。
企業が人的資源を適切にマネジメントする事によって、従業員のモチベーションが高まり、個人、集団、組織のパフォーマンスは向上していくでしょう。 そのためには、企業は従業員視点を持って、経営戦略を考えることが必要になります。
最近、人事部署を経営戦略に積極的に関わりを持たせる「戦略人事」や「人事戦略」が注目されています。
人事部署を関わらせることにより戦略人事で業績が上がることが考えられます。人的資源である従業員が活躍できる制度を作り、運用することで、一人一人のモチベーションが向上し、その結果、企業全体の生産性が向上し、企業としての成長も見ることが出来ます。
組織パフォーマンスを向上させる数式がある
組織パフォーマンスを向上させる数式は、三菱総合研究所の研究員が著した「組織・個人パフォーマンスモデルの研究」の骨格ともいえる計算方式です。
メンバーの業務遂行力×組織の場の力=組織パフォーマンス
メンバーの業務遂行力と、は以下の3つになります。
・コンピテンシー(思考行動特性)
・スキル
・仕事への姿勢
コンピテンシー(competency)とは、「冷静さ」「分析思考」など、具体的な行動そのものではなく、行動につながる「性格」「動機」「価値観」といった要素を重視した行動特性の事を言います。「組織・個人パフォーマンスモデルの研究」では、コンピテンシーを重視しています。
より良い職場環境を作る人やビジョンを明確に提示できるなど、コンピテンシーは実質的な業績を上げる力であり、企業は従業員がコンピテンシーを思う存分発揮できる職場環境を整える必要があります。
メンバーと組織の両方を向上、改正させることができれば、生産性が加速上昇していき、組織パフォーマンスは向上していくでしょう。
<引用>
佐 藤 敦 、片 山 進 2016「組織・個人パフォーマンスモデルの研究」跡見学園女子大学マネジメント学部紀要 第 22 号
モチベーションを高める人的資源管理
従業員がモチベーションを維持して業務に取り組めるように、企業側はモチベーションを高めるための指針の策定や環境整備を行わなければいけません。モチベーションを上げるためには、目標設定と、何のために行動するのかという「動機付け」が必要です。
従業員のモチベーションを生み出す方法を詳しくみていきましょう。
外的動機を与えよう
一つ目は、「外的動機を与えること」です。
外的動機とは、給与や昇進など、目的意識から発生するモチベーションの事をいいます。 外的動機を与えると、ヒトはモチベーションをあげる事ができるでしょう。
しかし、どんなに個人の実績が正しく反映できるシステムが整っていたとしても、外的動機は長期的にモチベーションを上げ続ける事は難しいと言われています。なぜなら、外的動機付けは短期的に成果が出やすいのですが、やる気や柔軟な発想力、技術革新への情熱などは、時間につれて失われていくからです。
内的動機に呼び起こそう
二つ目は、「内的動機を呼び起こすこと」です。
内的動機とは、人の内側から生まれる「やりたいからやる」という感情や趣向、信条によって創られるモチベーションのことをいいます。一般的に、社員が主体的に行動できる企業は良い業績をあげるため、「内的動機」はその主体性の鍵とされています。
給料や地位が目的である外的動機付けでは上昇に限界があります。ただ何かを与えるのではなく、社員が心から望んで働いてくれるような内的動機を呼び起こすことによって、長期的なモチベーションを持続する事ができ、企業の生産性上昇へと繋がっていくでしょう。
<関連記事>
最後に
今回は、人的資源とモチベーションについてご紹介しました。
企業組織のたった一人だけが高いモチベーションを持っていても、組織全体が変わらない状況であれば、持続性のない一過性のモチベーションで終わってしまいます。社員が心から働きたいと思えるような内的動機を呼び起こすような環境整備を行えば、社員全体のモチベーションが上昇し、組織全体として成長していけるでしょう。
そのため、弊社では経営者の方向けに事業に関するさまざまなお困りごとをサポートしております。企業全体を分析し、組織全体のマネジメント力を高めるための手法をお伝えしております。組織開発や部署改善に人的資源とモチベーションの考え方を取り入れ、企業単位でモチベーション向上を図ることで、組織全体のパフォーマンスやマネジメント力を高めるための手法をお伝えしております。
遠慮なくお気軽にお問い合わせください。