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キャリアコンサルタントって何?

キャリアコンサルタントって何?

2020/04/16

「キャリアコンサルタントって何?」と皆さん思われることでしょう。キャリアコンサルタントは、働く皆さんが、活き活きと楽しくモチベーションを持ち、そして自律的に仕事と向き合うことのできる個人と環境を作り出すお手伝いをする専門家です。

厚生労働省のキャリアコンサルタントの定義では、「キャリア」とは、過去から将来の長期にわたる職務経験や、これに伴う計画的な能力開発の連鎖を指し、「職業生涯」や「職務経歴」などと訳されています。そして、「キャリアコンサルティング」とは、労働者の職業の選択、職業生活設計又は職業能力の開発及び向上に関する相談に応じ、助言及び指導を行うことであり、それをする専門家が「キャリアコンサルタント」とされています。官庁の作成する文章は、霞が関文学と呼ばれ少々理解するには難しいなぁと思います。

要は、「キャリア」とは、自分が歩んできた道にできた「わだち」です。時間が経ち、また振り返った時に、どんな「わだち」が出来ているといいなと思うのでしょうか。「キャリアコンサルタント」は、働く皆さんが期待する「わだち」を敷くためにカウンセリングをし、将来を計画し、課題があれば解決の方策を見つけ、どのように実行していくか、そして働く方々それぞれの人生が、自分らしく豊かなものとなるように助言・指導を通じながら共に作り出すお仕事と私は思います。

 

目次

キャリアコンサルタントの重要な役割

 少なくとも、キャリアコンサルタントは、専門的な相談支援を行うことから、クライアントの生活ひいては人生を構築することに大きな影響を与えうる職業です。従って、重要な役割を担っていることであり、とても重い責任を担っているということです。
 このことから、専門的な知識経験を有することも求められており、キャリアコンサルタント自身のキャリア形成は非常に大切なことです。そのためにも、キャリアコンサルタントは、常に自己研鑽を積んでいかなくてはなりません。

カウンセリング

 キャリアコンサルタントの専門的スキルとしてカウンセリングがあります。
 キャリアコンサルタントになるにあたり、カウンセリングに関連する様々な理論を学び、カウンセリングを実践して身に付ける学びの時間があります。
まず、カウンセリングのアプローチの基本的なプロセスモデルとして、(※1)カウンセラーとクライアントの間に良い人間関係(ラポール、リレーション)を作り、共同してカウンセリングの目標を定め、計画を立て、その計画を達成するための方策や処置を体系的に進めるアプローチをとることとしています。①信頼関係の構築、②問題の把握、③目標の設定、④方策の実行、⑤結果の評価というのが、カウンセリングの一連の流れです。(※1)キャリアコンサルティング理論と実際4訂版

カウンセリングプロセスの重要な3要素

このカウンセリングプロセスの中で、とても重要な3つの要素があります。

①「傾聴」です。講座の中でクライアントのお話に耳を傾けよく聞く「傾聴」と言う単語が何度も出てきます。「傾聴」は、「聞く」でなく、「耳のみならず目と心を+(プラス)して聴くこと」です。要は、言語のみならず、非言語の部分である声のトーンや表情などからも「見えない言葉を聴き取る」ということです。そして、クライアントの訴えたい主訴を確認し、その奥にある本音を引き出すために「開かれた質問」を投げかけ、語っているクライアント自身が自分で語ることで腑に落ち、解決の道に導いていくものです。
②「受容的態度」。クライアントが語ることに対し、キャリアコンサルタント自身の価値判断はせずに、無条件で肯定的に関心を持ちクライアントの言葉を尊重することです。

③「共感的理解」。クライアントが持つ心の中の言葉を共感的に理解し、キャリアコンサルタントは、「私はこのように理解した。」ということをお伝えする。

 要するに、カウンセリングとは、クライアントが持つ問題や課題を解決にするのに最もふさわしいのはクライアント自身であり、そのクライアントの問題解決のための環境を作ってあげることなのです。カウンセリングとは「言語的・非言語的コミュニケーションを通じて、人の行動の変容を試みる人間関係である。」と國分康孝氏は、おしゃっています。

嬉しかったちょっとした体験

 昨年末に体験した嬉しかったお話をちょっと紹介させていただきます。夕刻の電車の中、高齢のご夫婦が電車に乗ってきました。私の立つ斜め前の席が空き、そこに奥様が座り、一人置いた席に旦那様が座りました。次の駅で私の前の席が空いたので、旦那様にこちらに移りませんかと申し上げたところ、奥様は、「少し距離がある方が良いの。あなたお座りなさい。」と言ってくださり、お話をするきっかけとなりました。
 ご夫妻はテニスサークルの忘年会帰り。しかも初めての幹事を務められ、ゲームも企画されたとのこと。不安であったが、皆さんとても楽しんでくださったとの話をされていました。その会話の時間は楽しく流れ、私が持っていた小さな箱に目をとめた奥様が、「可愛いらしい箱ね」とおっしゃったので、「では、本日のお二人のお役遂行に敬意を称して、プレゼントします。」と申し上げたら、とてもうれしそうに受け取ってくださいました。そして、目的駅につき、奥様は、降りるときに私に握手を求め「あなたにお目にかかれて本当に良かった。とても良い日になりました!」との言葉を下さいました。
 まったく意識はしていませんでしたが、傾聴、受容、共感そして承認との流れでコミュニケーションしていた自分に気が付きました。私との会話において、奥様は、幹事として会が成功裡に終了し、しかも参加者が楽しんでくださったことを自分自身への評価として落とし込むことが出来、納得したことであんなに喜ばれたのではないかと思います。
 私自身、奥様の別れ際のお言葉でとても嬉しく幸せな気分になれたということは、奥様の方が一枚上手だったのかもしれません。細やかな電車の中での会話でしたが、ラポール形成、傾聴・受容・共感という学びをし、カウンセリングという経験の積み重ねの中の自然の対応だったと確信しています。経験から学ぶ力も大きいなと思います。もっと長い時間ご一緒していたら、もしかしたら、悩みなども話していただけたかもしれません。自画自賛。

最後に

 カウンセリングスキルは、カウンセリングの場のみならず、職場、地域社会、その他様々な人々とのコミュニケーションの場において活かすことができ、豊かな人間関係を作り出すことができます。また、企業内であれば、部下との関係で1on1ミーティングの円滑化、チームであればチームリーダーシップの発揮、コーチングなどへつながるとても有益なコミュニケーションスキルとして活用できるでしょう。
 キャリアコンサルタントは、人とのコミュニケーションの上に成立するものです。キャリアコンサルタントは、クライアントさんのためでもありますが、それ以上に、自分自身の人生を歩む上でもとても良い経験を積み重ねることができるとしみじみ思います。

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